ももいろのきりん  中川 李枝子 | 絵本でほっとタイム♪

ももいろのきりん  中川 李枝子

みなさんは小さい頃お絵かきは好きでしたか?
画用紙いっぱいに絵を描くって、とても楽しかった覚えがあります。
うちの子供たちもお絵かきは大好き。
そんな姿がかわいらしい童話のご紹介。

わが家の備忘録。 のイチさんがお好きだといわれていた本です。

4834000443 ももいろのきりん
中川 李枝子
福音館書店

福音館書店の創作童話シリーズの1冊。
中川李枝子さんの童話です。
絵は旦那様の中川宗弥さんです。
童話と言っても、5歳くらいからなら読んであげても大丈夫です。

お話の内容は、
るるこちゃんと言う女の子が、ももいろの画用紙でキリンをつくります。
そのキリンは驚いたことに動いたり、しゃべったりします。

このるるこちゃんという女の子、ナルシストですね~。
まぁ子供というのは元々ナルシストですよね。
それにお歌まで自分でつくって、歌っているところ。
かなり音楽の才能アリでしょう。
お絵かきがとても上手な女の子で、
わがままなところもあるけれど、優しい面も多々あり。
子供らしく、かわいらしいと思えます。
そしてキリンですが、るるこちゃんの期待通りのキリンになってますね。
るるこちゃんがキリンは強いと思えば、
キリンは「世界一強いキリンなんだぞ」と言い切っているあたり。
なんだか面白いものを感じます。
こんな一人と一匹はとても仲良しです。
画用紙でできているキリンなのにもかかわらず、
ちゃんと背中も丸く、普通の動物らしく書かれています。
そして、背中に乗ったりしていっしょに遊ぶのですが、
雨が降ってしまって、キリンの色が落ちてしまったんです。
そこで山にあるというクレヨンの木まで行くんですが・・・。

この絵本を読んでいて、一番印象に残るのは、
この「クレヨンの木」かもしれません。(私はそうです)
木に色とりどりのクレヨンがぶら下がっているのがとても魅力的に感じます。
そのクレヨンは小さいクレヨンではなく、バナナくらいのクレヨンなのです。
しかもそのクレヨンで色を塗ってもらうと、雨にも強いし、
海水浴をしても色が落ちないという優れものです。
その山の動物たちはみな、色が付いていて、
水色のうさぎだったり、黄色いサルだったり、
オレンジ色のくまだったり・・と変わった色をしています。
(このオレンジ色のくまがクレヨンの木の周りをうろついている)
みんなこのクレヨンで塗って欲しいのに・・・。
くまが邪魔してるんですね~。
結局このくまはキリンにやっつけられちゃうんですが、
またあとでのこのこと帰ってきます。
自由になったクレヨンの木の側で、るるこちゃんは動物たちに色を塗ってあげます。
もちろんももいろのキリンも。

さてさて気になるラストは・・・・書かない方がいいですね。
るるこちゃん、思いっきり画家としての才能を発揮します。
とても楽しくて、イチさんの印象に残るのも頷ける本です。
お子様と一緒に読む本としては最適な1冊ではないかと思いますよ。

この童話をお好きだといわれたイチさんに感謝♪