おっきょちゃんとかっぱ  長谷川摂子・降矢なな | 絵本でほっとタイム♪

おっきょちゃんとかっぱ  長谷川摂子・降矢なな

今日も暑かったですね。
ちょっと涼しくなるお話しを・・。

4834014649 おっきょちゃんとかっぱ
長谷川 摂子、降矢なな
福音館書店

きょだいな きょだいな 」「めっきらもっきらどおんどん 」の著者お二人の絵本です。
この2冊もいずれは紹介したい作品ですが、今日はこちらで。
(「めっきらもっきらどおんどん 」はすぐにでも出したいです)

おっきょちゃんというのは女の子の名前です。
本名はきよ。おきよちゃんと呼ばれていたのが短くなっておっきょちゃん。
おっきょちゃん、みんなは川で遊んでいるのに、
一人で足を川に入れて遊んでいるだけです。
泳げないのかもしれません。
遊んでいるうちに、川の中から声が・・。
見ると赤いかっぱでした。
かっぱはお祭りがあるからおいでと誘います。
おっきょちゃんはすぐに返事をして、浴衣に着替えて、
そしてあるものを持っていきます。(かっぱの大好物と言われているもの)

不思議です。
おっきょちゃん、川の中ですいすい泳いでいます。
しかも人間なのに、息もできるようだし、声も出せます。
川底へも足をつけて立っているし、かっぱの子と同じようにできます。
おっきょちゃんはお祭りであるものを食べてしまい、
お父さんのこともお母さんのこともみんな忘れてしまいます。
そう、おっきょちゃんはかっぱの子になったのです。
川の中で遊ぶ姿は実に楽しそうです。
川の水って冷たくて気持ちいいですよね。
あ~、私も冷たい水の中に潜りたいなぁとうらやましく思えるのです。
ある日、川の中であるものを見つけるのですが・・。
これが人間世界へ帰るきっかけとなります。
一度かっぱになったおっきょちゃん。
果たして人間に戻るには・・・。

最後は大体想像はつくと思うのですが、
帰るときの方法がなんともいいですね。
おっきょちゃん、スイカの中にいます。
そしてスイカの中で伸びをするとパカッと割れます。
目の前にはお母さんがいます。
これを見て、桃太郎を思い出す人も多いかと思います。
おっきょちゃんという名前がなかったら、
「スイカ姫」と名付けられたかも・・・なんて思うと楽しいです。(笑)
そしてラストもうらやましく思える子はたくさんいるのではないかな?

夏にぴったりの1冊です。
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