めっきらもっきらどおんどん 長谷川摂子、降矢なな | 絵本でほっとタイム♪

めっきらもっきらどおんどん 長谷川摂子、降矢なな

毎日暑い日が続いています。
夏バテなどしていませんでしょうか?
私は少し夏バテ気味です。
体がだるい・・。

さて本日の絵本。
私の好きな絵本の1冊。

4834010171 めっきらもっきらどおんどん
長谷川 摂子・降矢なな
福音館書店

予告していました「めっきらもっきらどおんどん」です。
表紙からして、怪しさが漂っていますが、本文中も怪しいです。
主人公はかんた。
遊ぶ友達がいなくて、探して歩きますが、見つからず、
ほこらの前でめちゃくちゃな歌を歌います。
すると、どこかから声が。

ついたところは夜の山。
向こうから飛んでくる怪しい3人。
いったい何者!?

この絵本の何が好きかと聞かれると、「怪しいところ」と答えます(笑)
歌を歌うと、扉が開いて、着いた先は怪しい世界。
わくわくしますね♪
出てくる妖怪も怖くない。
かんたと遊びたくて仕方がないのです。
かんたが遊んでやらないと言うとなき脅しです。
遊ぶ順番も3人は自分が一番!とけんかします。
そこをかんたが取り仕切ります。
3人の遊びもそれぞれ面白いです。
空にはぽっかりお月様が浮かんでます。
この絵本を読んでいると、
ふと「かんじゅうたちのいるところ」を思い出してしまいます。
文章が同じでも絵が同じでもないんですが、雰囲気が似ているように感じます。
かんたはひとしきり遊んだあと、月を見ながら淋しくなってきます。
そして、禁句の言葉を言ってしまうと、元に世界に戻ります。
それからかんたは何度も最初に歌った歌を思い出そうとしますが思い出せません。

でも私が思ったのは、歌などどうでもよかったのではないだろうか・・。
と言うこと。
妖怪たちがかんたのさびしい心を感じ取って、
たまたま歌った歌をキーワードにして、扉を開けただけのような気もします。
ただこれが空想の世界かと言われるとそうでもない。
それは最後のページでわかるでしょう。

怪しい世界が好きな方におすすめです。