平和を愛するために~火垂るの墓 | 絵本でほっとタイム♪

平和を愛するために~火垂るの墓

今日は8月6日ですね。
広島に原爆が落とされた日です。
朝から黙祷をされた方もいるのではないでしょうか?
この日は必ず職場でも黙祷していました。
戦争体験者は少なくなってきていますが、たとえその方たちがこの世にいなくなっても伝えなければいけないことですね。
戦争の悲惨さを私は体験したことはないです。
でも広島の原爆資料館には修学旅行で行きました。
まだ行ったことがないという方は是非行ってみてください。
罪もない人たちがたくさん亡くなった場面。
大やけどをおった人たち。
意味のない戦争に多くの人たちが死んでいったことは忘れてはいけません。

さてこの時期に必ず放映されるアニメと言えば・・。
「火垂るの墓」です。
昨日でしたか、放映されたのは。
このアニメは好きですか?
私は「一度見たらもう見たくない」映画に入ります。
あまりにも辛すぎる・・。
舞台は兵庫県西宮市。
主人公の清太が死ぬのは三宮(神戸)です。
このアニメの評価は様々で、私のように「もう見たくない」という人もかなりいますし、何度も見ては涙する・・と言う人もいます。
あるいは全く泣けなかったと言う人も。
私が見るのに耐えないと思うのは、まず、
節子(4歳)が餓死で死んでしまうこと。
これは一番悲しい。
そして兄の清太(14歳)も死んでしまうこと。
私は兄には強く生きてもらいたかった。
多分この清太が生きていて、強く生き延びてくれたら、
私はこの映画を何度も見ていたかもしれません。
最初の出だしが「○月○日、僕は死んだ」でしたか。
最初あの意味がわかりませんでした。
最後に「あ~、こういう意味だったのか」となんとも苦しい思いがしました。
叔母の家を飛び出してまではじめた二人だけの生活。
それが良いものだったのか、考えさせられます。
戦争は子供が考えているほど甘くはないと言うことが、それとなく伝わってきますし、子供は大人の監視下にいればいいんだと言うような意味にもとれます。叔母の家で我慢して一緒に暮らしていれば生き延びるチャンスもあったのに・・とも。(叔母は生きているしね)
だからかな・・戦争中で生き残るために強くならないと行けないと言うときに二人ともあっけなく餓死で死んでしまうのは納得がいかないのです。(この時代餓死で亡くなった人はたくさんいますが、あえてそちらの道を選んでいったという所に何となく違和感)
それは戦争が悪いのか、それとも幼い考えが悪いのか、周りの大人が悪いのか・・理解に苦しむところです。

「なんでホタル死んでしまうん?」という言葉も印象的ですね。
ホタルは最近見なくなったけれど、田舎にはたくさんいました。
ホタルの泡を見たことある子供が何人いるかしら?
ホタルの命は短い。命のはかなさを物語っています。
そして人間の命は戦争というものからしてみれば、儚いものなのでしょう。

まだ見たことのない方は一度見てみることをおすすめします。
あなたは何度も見る派?それとも一度見たらもう見たくない派?
ただ戦争の悲惨さは見たらわかります。
それだけでも感じ取れたらこのアニメは成功したと言えるのかもしれませんね。

B0009Q0JOW 火垂るの墓
野坂昭如 高畑勲 辰巳努 白石綾乃
ワーナー・ホーム・ビデオ 2005-07-29

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4101112037 アメリカひじき・火垂るの墓
野坂 昭如
新潮社 1972-01

原作本です。私はちょこっとしか読んでいませんが・・(笑)

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