星どろぼう アンドレア・ディノト、アーノルド・ローベル | 絵本でほっとタイム♪

星どろぼう アンドレア・ディノト、アーノルド・ローベル

絵本の紹介をここ何日かしていませんでしたね。
今日は絵本日記 のみぃさんがお好きだと言われた絵本の紹介を。

星どろぼう
星どろぼう
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8. 8
アンドレア・ディノト文 / アーノルド・ローベルえ / やぎた よしこやく
ほるぷ出版 (1980)
この本は現在お取り扱いできません。

Amazonではこちら

絶版のため表紙画像はつけてません。(ごめんなさい)
絵は「ふたりはともだち 」などの作者アーノルド・ローベルです。
表紙はどろぼうが桶にたくさんの星を入れて走っている絵です。
星はまるでビー玉のようです。
(ビー玉より凝っていますが・・)

さてお話の内容は・・。
ある山のてっぺんに一人のどろぼうが住んでいました。
と言う出だし。
最初からどろぼうなんですね~(笑)
まぁタイトル通り、星を盗むお話しです。
どろぼうは星が触りたくて触りたくてたまりませんでした。
心の中では一つでも自分のものにできたらいいなぁと思っていました。
でも心の奥底では全部自分のものになったらいいなぁとも思いました。
ある日、はしごを持って、空へ登っていきました。

この辺を読んでいると「パパ、お月さまとって! 」を思い出します。
でもあのパパは娘のためにお月様を、このどろぼうは自分のために星を手に入れることになります。
どろぼうはすべての星をとってしまい、空には一つの星も残っていませんでした。
これを知った村の人たちは、驚き、そして嘆きました。
賢い老人は「どろぼうが盗んでいったに違いない」と言いました。
でもまだ空には大事な物が残っていました。
それはお月様。
きっとこのお月様も欲しがるに違いない!とお月様に一人の若者が隠れ、
村の大人たちも近くの茂みに隠れて、どろぼうが来るのを待ちました。

このあとがとても不思議なんですが、どろぼうは捕まって、星の在処を教えます。
そしていざ、空に返そうと思ったら、星は空に戻らない。
「糊をつけてみたら?」
「タールをつけてみたら?」
等の意見が出ますが、どれも失敗です。
(そんなものでくっつく星なのか~~?笑)
まぁあることで星は無事に空へ戻ります。
それは絵本を読んでみてのお楽しみです。
(ちょっとあらすじが長くなったかな・・)

この絵本のどろぼうは確かに悪いことをしました。
でもいつか誰かがしたことだろうなというのは思います。
この絵本が星を盗むと言うことをしたにもかかわらず、
読後感はどことなくすっきりしているのは最後のどろぼうの表情。
とても満足そうです。
普通なら盗んだものに執着すると思われるのですが、
どろぼうは本来の願いを叶えたわけです。
だからそれ以上はもう望まなかったんですね。
これはすごいことです。

ちょっとこの絵本では他にもいろいろと思うところはあるのですが、
うまく書けませんので、この辺で・・。(ごめんなさい)

実はこの絵本は私も大好きでして・・。
この絵本には「天然ココアの洪水で溺れた 」のhyo-tanさんとの思い出もあります。(←これは私が勝手に思っていることです)
今は更新もできていないHPでhyo-tanさんがリクエストしてくれた絵本で、
読んでみようと図書館で借りてきました。
このビー玉のような星たちに惹かれ、何度も読んでみたくなる絵本でした。
そこでオークションで手に入れたのです。
そんな絵本をみぃさんが言ってこられたので、とてもうれしくなりました。
まさかこの絵本が出てくるとは思ってなかったのでね。(笑)
絶版でなければ早くに出していた絵本でしょう。
でも図書館にはあると思いますので、どうぞ読んで欲しいと思います。

最後に絵本日記のみぃさんに感謝♪ どうもありがとうございました。