わすれられないおくりもの スーザン・バーレイ | 絵本でほっとタイム♪

わすれられないおくりもの スーザン・バーレイ

さて今日は私の誕生日です。
誕生日はいやではないんだけど、やはり年をとるってことは好ましくないですね。それだけ老いを感じさせますからね。
それでも誰だって年はとるし、それを受け入れなくちゃなりません。
そして生あるものはいずれ死にます。
それはみんなに言えることで、例外はいないはずです。
そこで素敵な「死」についての絵本を紹介しましょう。
何も誕生日に紹介しなくても・・と思うかもしれませんが、
そんなに暗い絵本ではないので。

4566002640 わすれられないおくりもの
スーザン・バーレイ 小川 仁央
評論社


私は今死んでしまうのはとても惜しいと思ってます。
何故って、まだ子供が小さい。
子供の成長を見なくて死んでしまうのは非常に残念です。
でも世の中には子供の成長も見ずに、この世からいなくなってしまう方もいらっしゃいます。そんな人を何人か見ています。
ブログでもあちこちでそう言う方々の旦那様も見かけます。
逆に子供たちを虐待し、中には子供を殺してしまう人もいる。
なんとも理不尽な世の中ですね。

この絵本の中のアナグマは最年長です。
もう自分の先が長くないと言うこともわかっていました。
それでもみんなと一緒に走れたら・・と思いました。
でもそれはかなわず、杖をついて歩くアナグマには無理でした。
ある日、アナグマは長いトンネルを走っていました。

アナグマがいなくなったと次の朝、みんなは気づきました。

アナグマは死んでしまったのです。
みんなは悲しみました。
でもあることに気づいたのです。
それはアナグマとともに過ごした思い出。
みんな楽しい思い出でした。

それはとても忘れられるものではありません。
それを思い出すたびに悲しみは薄れてきました。
そしてみんなアナグマを感謝する気持ちに変わりました。
「ありがとう・・」と。

とても素敵ですよね。
私もこんな老人になりたいと思うのです。
だから今のうちに自分にできることをやっておかないとなぁ~。
良い思い出がたくさんできるように。
そして最後には楽しい思い出だったよと思ってもらえるような。
先のことなんてわからないから、今を精一杯楽しく生きること。
それは誕生日で一つ年をとるたびに思うことでしょうね。

ちょっと暗い内容でしたか?(笑)

でも何故だか、この絵本は誕生日に紹介した方がいいような気がしたのです。多分自分の誕生日が来るたびに思うことと似たような内容だったからかなと思います。

悲しいけれど、心の中がほんのり温かくなるような、そんな絵本ですよ。